犬の鑑札リデザインプロジェクト
 

展覧会 Vol.1 2005年9月「ただのいぬ。展」

展覧会 Vol.2 2006年9月「Do you have home?展」

展覧会 Vol.3 2007年7月〜8月「犬の鑑札リデザイン展」

展覧会 Vol.4 2008年3月「ただのいぬ。展 in 島根」

展覧会 Vol.5 2008年9月「ただしいいぬ。展」

展覧会 Vol.6 2010年1月「ただのいぬ。展 ミニ展覧会 in 逗子」

 
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ごあいさつ


この度は「ただの犬展」へ参加をさせて頂きましてありがとうございました。
開催期間中に大勢の方が愛護センターの収容犬のことを、深く考えて下さったことと思います。
私どもは処分をされる犬たちに対して単に「可哀想」と言った感情だけでなく、根本からの解決を願い活動をしています。
今回の写真展もそのような啓蒙活動の一環としての参加でした。

全国の愛護センターには飼い主にとって不要な犬、邪魔になった犬、生まれてきてはいけなかった命たちが収容をされています。
そんな子達を当会では受入数の許す限り、愛護センターより引き出して医療ケアを施し、預かりさんの下で家庭犬として室内で生活をさせながら、新しい飼い主 さんへ譲渡を行っていますが、毎日毎日、ひっきりなしに収容をされる犬たちの中でそのように救ってやれるのは一握りの子達だけなのです。
なぜ全部を救ってあげられないのでしょう?
なぜ処分をしなければならないのでしょう?
全ては日本の動物事情の立ち遅れにあります。

世界各国にも収容犬や捨て犬はいます。
然し日本ほど救出に八方ふさがりの国はありません。
苦しい窒息死ではなく麻酔薬注射での安楽死の国があります。
同じ数の子供と犬が路上で遊んでいる国があります。
観光地に住みついている野良猫ごと世界遺産の登録をした国があります。
アニマルポリスが警察と連携で機能している国があります。
動物の生体売買が非難をされる国があります。
繁殖の回数を法的に定められている国があります。
私たちが幸福な生活を当然のように送っているその側で、今日も数え切れないほどの動物達が、ドリームボックスに送り込まれている現実も、せめてこれらのどれか一つだけでも日本に取り入れられたなら、処分の数が大幅に減っていくのです。
まだ真の文化国家とは言えない今日の動物に対する重く冷たい壁が私たち一人ひとりの思いにより、いつか取り除かれて、人にも動物にも温かい気風への発展を目指し、スタッフ一同今後も一層の活動に取り組んでいきたいと思っています。

また多くの方々より頂戴いたしました330,950円のご寄付は収容犬猫の救助に関わる費用に充てさせて頂きます。
最後にご来場のお客様、関係スタッフの皆様に、ただの犬たちに成り代わり、深くお礼を申し上げます。
この子達に気付いて下さって有難うございました。
今ここから静かに何かが生まれる予感がいたしております。

NPO法人 日本動物生命尊重の会 金木洋子

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